読書嫌いによる読書感想文

基本的に読書した本の感想をです。

戦略参謀 著者:稲田将人(個人的評価:★★★★☆)

マッキンゼーコンサルタントとして数多くの大企業の戦略策定や経営改革に携わった稲田氏が著者となっているビジネス書のような小説。

市場がシュリンク傾向にあるスーツ業界において所謂大企業病といわれるような状態と化した大手紳士服チェーン「しきがわ」の営業マンであった主人公の高山はある日、業績不振に悩むしきがわの再生という役割を与えらた親切部署の経営企画部に配属される。

それまでいち販売員であった高山は経験豊富やコンサルタントに教えを請いながら、企業経営とは?経営企画の役割とは?ということを一から学んでいく。

成熟した業界に属する企業が陥りやすい様々なケースとその対応方法について小説形式で分かりやすく解説されている。

経営視点から企業改革の推進の仕事に興味を持っている人はもちろんのこと、全てのビジネスマンにおすすめしたい。

 

この本から学んだこと

①会社という組織は目的を明確にした上で、制度や仕組みを構築し、良い文化を維持する仕掛けを作り、改善し続ける必要があること。

②全てのビジネスマンは自分の能力を高め、価値ある仕事をすることが求められる。その価値をもって企業に貢献し、そしてその企業が社会に貢献することで経済は成り立っているということ。